利用企業事例:泉工医科工業株式会社
AI学習で磨いた「的確な指示力」が、組織連携に
おける課題と業務効率を改善。デジタルツールの特徴を理解し自動化へ踏み出す
左:生産開発統括本部青木 様
右:製造部二宮 様
- 業種
- 医療、福祉
- 企業紹介
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1940年創業。人工心肺装置や補助循環装置、手術室機器など多岐にわたる
医療機器を研究開発・製造し、安全で質の高い医療提供を支える総合医療
機器メーカー。医療系テレビドラマにも美術協力を行っている。 - 企業HP
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https://www.mera.co.jp/
- 受講講座
- デジタル業務変革コース
~Excel・RPA・生成AI活用~
Before
After
部下への指示や他部署への依頼で「言った・言わない」の齟齬や手戻りが発生、残業に繋がっていた
AI学習で学んだスキルを対人コミュニケーションに応用。指示の曖昧さの解消と
業務効率10~20%向上に繋がった
デジタルツールに関する知識が乏しく、具体的な効率化の手段を持っていなかった
AIやローコードツールを活用し、自らシステムを構築・改善する意識が定着した
ご担当者へインタビュー
アナログな現場管理からの脱却を目指し、体系的なDXスキルの習得へ
- 青木様:
- 当社は1940年の創業以来、人工心肺装置をはじめとする高度な医療機器の開発・製造・販売を行っています。長年モノづくりに取り組んできましたが、社内の管理体制にはアナログな部分が多く残っていました。特に購買管理や在庫管理はExcelに依存しており、特定の担当者が表を見て発注判断を行う「属人化」した状態でした。そのため、担当者の不在時や多忙時には発注漏れが発生し、部品不足で生産を中断せざるを得ないケースもあったのです。こうしたケアレスミスを防ぎ、業務を効率化することが長年の経営課題でした。
昨年度はAI・DXの基礎知識習得を目的に参加し、今年度は製造部門のDX化を目的とし、参加しました。 - 二宮様:
- 私のいる製造現場でも、非効率な業務が常態化していました。例えば、毎日更新されるデータを印刷して他部署へ歩いて持参し、また戻ってくるといった具合です。ただ、日常の業務に追われており、なかなか業務改善のために力を注げない状況でした。そんな中、上司から「業務効率化のために受講してみてはどうか」と勧められ、本事業への参加を決めました。私はExcel以外のデジタルツールの知識がほとんどなく、何から手をつければ良いか分からない状態でしたが、基礎から体系的にDXの知識やテクニックを学べる講座があって助かりました。
▲最新の設備を誇る自社工場を所有。営業所は全国に構え、あらゆる要望に対応。
隙間時間を活用しe-learning受講、多忙な業務と学習を両立
- 二宮様:
- 製造現場は常に稼働しているため、まとまった学習時間を確保するのは困難でした。しかし、本講座は動画視聴型のe-learning形式だったため、業務の合間の「隙間時間」を縫って学習を進められたのは良かったです。1分、2分といったわずかな時間でも少しずつ視聴し、自分のペースで取り組める点は、多忙な中でも非常に助かりました。
- 青木様:
- 私も受講しましたが、自分の理解度に合わせて学習スタイルを調整できる点が良かったです。Power Automateの操作手順など、じっくり確認したい部分は一時停止して実際に手を動かしてみる、といった使い方ができ、集合研修のように置いていかれる心配もなく、ストレスなく学習できました。
また、事務局との事前面談では事業内容や受講講座について丁寧に説明いただきました。初めて受講管理を行うメンバーもいましたが、受講フォローもメールだけで無く電話もいただけたため、初めての受講管理の対応でも、円滑に進捗管理が出来たと聞いています。
▲コロナ禍で多く耳にしたECMO(体外式膜型人工肺)も製造している。
AIから成果を正確に引き出す手法を学び、残業時間削減。対人コミュニケーションも変革
- 二宮様:
- 今回の受講で得られた最大の収穫は、デジタルツールの操作スキル以上に、「プロンプトエンジニアリング(※)」の考え方を学べたことです。AIに対して曖昧な指示を出すと曖昧な回答しか返ってこないのと同様に、人間同士のコミュニケーションでも、目的や前提条件を明確に伝えなければ、期待する成果は得られません。
この考え方を部下への指示や他部署への依頼にも応用したところ、「言った・言わない」の齟齬や手戻りが減り、1回で的確なやり取りが完結するようになりました。こうした意識改革と業務改善の積み重ねにより、体感的に10%~20%の業務効率化が進み、結果として私の残業時間も受講前より減少しました。デジタル化の学びが、日々の仕事の進め方やコミュニケーションの質そのものを向上させたことは、非常に大きな成果だと思います。
※プロンプトエンジニアリング…生成AIから最適な回答を引き出すため、指示文を設計・最適化する技術。
人手不足時代を見据え、デジタル活用で持続可能な組織づくりを
- 青木様:
- 受講を経て、生成AIによるローコード開発への挑戦、Power Automateを使った自動化の検討など、自発的な業務改善の動きが生まれました。社内全体でもAIへの抵抗感が薄れ、開発業務における効率化を目的としたAI導入を進めようと動いています。
自身でも今後は個人の業務改善にとどまらず、全社的なシステム連携や自動化を推進していきたいです。 - 二宮様:
- 中小企業にとって、人手不足は将来的に避けて通れない課題です。今は何とか回っていても、人が減った時に業務が立ち行かなくなるリスクがあります。本事業を通じて、デジタル技術を活用して「人が介在しなくても回る仕組み」を作り、工数を削減する方法を学ぶことは、企業の存続に関わる重要な取り組みになると感じました。直近の課題解決はもちろん、将来への備えとしても、ぜひ多くの企業様に受講をおすすめしたいです。
